東日本大震災から年目を迎える女川町・蒲鉾本舗高政。今、新しいパワー、そして希望に満ちた人材が活躍しはじめています。今回はそんな中から2人の元気な社員にスポットを当ててご紹介いたします。女川の明日への希望やこれからの可能性を感じていただければと思います。
石巻市にあった水産加工会社に勤務していた私は、あの大震災の津波でその職場を失いました。失望し戸惑う私に希望の光を与えてくれたのが、やはり被災した女川の蒲鉾メーカー高政でした。震災から力強く立ち上がり、皆がひとつになって働く姿に感動を憶えました。辛さや苦しさを乗り越えた本当のやさしさ・あたたかさ、そして仲間たちの強い繋がり。素晴らしい会社の一員になれた事の喜びを感じました。仕事は毎日が勉強です。練り工程からの焼きの工程へ。日々異なる様々な環境の中、常に一定の焼と味を作る。毎日手にする材料の状況を見極めその後の工程につなげられるよう、尊敬する上司を目標に励んでいます。目で見て手で触れ味を確かめる。くり返しの中で学ぶ事をとにかく大切に、自分の技術・知識を高め経験を深める。1日も早く良い技術者となりこの会社や女川町に貢献できるように努力していきたいと強く思っています。毎日が充実し楽しいです、もっともっと頑張っていきます。
原材料の仕入れから各工程を経て多くの仲間が大切に作った蒲鉾を間違いないよう最新の注意を払って出荷する。責任の大きい仕事だと思います。大切なお客様の信頼を裏切らないよう厳しいチェックで日々対応します。高政は全ての工程でのチェックが厳しく、特に衛生面での管理はすごいなと思います。
入社の頃、高政はそこまで厳しいのかと思う程でした。女川町で被災した私は長年務めた水産加工会社と自宅を失いました。
でも一番大事な家族は皆無事。今は家族5人仮説住宅で暮らしていますが、この家族と言うものが本当にかけがえのない存在だと思っています。
ご縁があり入社して約2年、高政という会社は本当に素晴らしい人の集団だと思っています。会社は社員を守ってくれていると心から感じますし私も仲間との和を守って、厳しくとも楽しい仕事をと心掛けています。今私は職場も女川町も大好きですね。熊野神社からの素晴らしい景色とともにこの美しい自然溢れる環境で子供達を育て、これからずっとここで生きていきたいと思っています。